愛するペットちゃんがおうちに帰る【お盆】について
四十九日に彼岸へと旅立ったペットたちの魂は、
お盆の時期に戻ってきます。(初盆)
今日は、
ペットちゃんを亡くしてから初めて迎えるお盆でも焦ることがないように、
ご紹介させていただきます。
お盆は、旧暦の7月15日周辺に行われる先祖を供養するための儀式です。
お盆は正式名称を盂蘭盆会といいます。
日本においては祖霊信仰、要は自分たちを守ってくれている先祖の霊を
まつる習慣が自然に行われてきました。
最近では、ペットも家族の一員である考えが増え、
ペットちゃんの霊に対してもお盆にお参りするケースが増えています。
生き物の魂は、四十九日を境にあの世へ旅立つとされています。
しかし、年に一度お盆の時期に現世へ戻ってきます。
現在用いられている暦である新暦は旧暦と1カ月ほどズレがありますので、
現代においては8月の中旬が盂蘭盆会の時期となります。
初盆とは、初めてのお盆を初盆といいます。
ペット葬儀でも重要視するご家族が増えてきました最近では、
人の先祖の霊をお迎えすることと同じように、
旅立ったペットが気持ち良く自宅へ戻ってこられるように配慮します。
人間の初盆は、仏事の中でも特に盛大なセレモニーを行うことが多く、
自宅でお坊さんに経を上げてもらったり、
親族が集まり食事会を開いたりすることもあります。
生前ペットとお付き合いのあった人たちを招いて
思い出を語り合うことをするご家族も目にします。
元気だった頃を思い出してあげることは、ペットの魂を悼むことに繋がります。
お骨を家に安置してペットを供養している人は、
自宅でお盆を迎えることになります。
仏壇などを用意している人は、お盆を向える前に綺麗に磨いた後、
お参りをした方がペットも気持ち良く帰ってこられることでしょう。
盆提灯を準備したり、お供えのためのお花やペットが好きだったおやつなどを
用意してあげたりするのもお盆における供養の準備といえます。
そして、
お盆の時期にペットちゃんの霊をお迎えするために…
【盆提灯】
霊が帰ってくる道を照らすため、盆提灯を利用することが一般的になっています。
人間の初盆(新盆)の場合は「白紋天(しろもんてん)」と呼ばれる白提灯を飾るのが一般的ですがペットちゃんの場合はそこまでこだわる方は少ないように思います。
それぞれのご供養のスタイルがあってよろしいようですね。
お盆は皆さんのペットだけではなく、多くの霊がこの世に戻ってくるため、
迷子になってしまわないように飼い主側で目印を用意してあげる必要があります。
【精霊馬】
ご先祖様の乗り物として、夏の野菜を使って家族で心を込めて作る精霊馬。
キュウリと茄子で馬と牛をかたどったものが、精霊馬と呼ばれる飾りです。
此岸に帰ってくるときは早く来られるように馬を、
彼岸に戻られるときは名残を惜しみつつゆっくり行くために牛を用意するといわれています。
ほかにも、人間のお盆には、
まこも、ほおずき・みそはぎ、そうめん等々をお盆飾りに準備するとされています。
ペットちゃんもこうしなければならない、という決まりなどは無く、
ご家族様のお盆にペットちゃんをお迎えする心のご用意があればそれが一番なのかもしれませんね。
昔と違い、人と同じようにペットの葬儀やお盆を行う方が増えてきました。
これもペットの存在がより身近になったためと思います。
大切なペットを失い悲しい思いを胸に秘めているご家族様も中にはいるかも知れません。
お盆の準備で、ペットちゃんが迷うことなくまっすぐおうちに帰れる準備をしてみてはいかがでしょうか?