ご出棺時は一番悲しい瞬間です。

昨日、菊水元町でプードルちゃんの
訪問火葬のご依頼がございました.

受付されたのが、15日の昼少し前で、希望時間は15時。
詳細を見る為、受付表を見るとお亡くなりになった日も同日でした。
昨今、コロナの件なのか、偶然が続くのか、当日亡くなって、
当日のお火葬依頼が多いような気がします。
最近では共働き世帯が多いので、仕事上の都合等でお火葬を同日に
する場合も多々ございます。
きっと、

お仕事の都合で訪問火葬をお急ぎだったのかな?

と思いながらご訪問させて頂くと、60代位の父母様と
90代位の祖父母様の4名様でのお見送りでした。

まず、綺麗にお手入れされたプードルちゃんにお参りさせて
頂き、お亡くなりになった経緯などお話をさせて頂くと、
お亡くなりになった時間は4時間前。
私はとっさに「まだお亡くなりになって数時間しか
経過しておりませんが、すぐのお火葬でよろしいのですか?」
とお聞きすると、
『おばあちゃんが、悲しんでしまって見ていると辛いのです。
きっと時間を置いてしまうと、もっと辛くなってしまうのかなって
思って頼みました』
と言うのです。
確かに・・・
人によっては、一晩一緒にいたいと思う方もいらっしゃいます。
また、亡くなった姿を見るのが辛いからと
すぐお火葬に思う方もいらっしゃいます。

感情は人それぞれです。
お祖母ちゃんは私に、この子は甘えん坊で寝る時は私の所、
昼間はお祖父ちゃんの所にぴったりくっついている子でした。
本当に思い出ばかりで・・・

最後のお別れのご出棺時、足の悪いお祖母ちゃんはお車まで
お見送りが出来ないとの事で,その場で沢山撫でて頂きました。
ずっと泣いているお祖母ちゃんの姿は本当に
可愛そうでなりませんでした。

「それではお預かりいたします。真心こめてさせて頂きますので
ご安心ください」とお伝えし玄関の扉を閉める瞬間、

お婆さんは『行かないで~~~』
必死に引き留めるのです(´;ω;`)ウゥゥ

「全然焦らなくていいですよ。もっと撫でてあげてください」
としばし時間をとってあげる事にしました。

その後、お婆さんは覚悟を決めたのでしょう。
『お姉さんお願いしますね・・宜しくお願いします』
といってお見送りされました。

お火葬の所要時間1時間半(移動時間も含め)、
小さくなったプードルちゃんのお骨を確認して頂き
無事お返しする事ができました。

「皆様、看病で昨夜も寝てないようなので、本日はゆっくり
お休みになってください」と言い失礼させて頂きました。

プードルちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

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